口臭に効果があるとされるガムには本当に効果があるのでしょうか？

ガムの口臭抑制効果は、ガムの中に含まれる成分ではなく、「噛む」ことによって、洗浄、抗菌効果をもつ液の分泌が促されることによります。そのため、ガムは、口が乾いた場合など一時的な口臭に対しては効果があります。しかし、歯周病が原因の病的な口臭は、歯周病を治さない限りガムを噛んでも口臭は消えない、もしくは多少消えてもすぐに口臭がしてしまいます。そのため、口臭予防をしたい場合は、まずは口腔ケアをしっかり行うことが大切です。

ガムは噛むことで気持ちをリラックスさせて、集中力を高める効果があります。ガムを噛むことでこのような効果が得られるには、セロトニンというホルモンが関係しています。ガムを噛むことでセロトニンの分泌が活発になるので、ストレスが原因によって唾液の量が減少している場合はその状態を緩和してくれるため、口臭予防に効果があります。また、口呼吸をしている人は、唾液が蒸発しやすく、口臭を引き起こしがちです。しかし、口にガムが入っていると、口を閉じるので自然と鼻呼吸をすることになり、それは口臭予防効果へとつながります。